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堀江 敏幸 / なずな
少しずつ自分の時間が持てるようになって、久々に本を読みました。
自分の時間…といっても夜泣きのおチビちゃんを背負いながら
薄明かりで読んでいた時間が多いかも。ははは…。

なずな

堀江 敏幸 / 集英社



先日の朝日新聞のインタビューを見たら、堀江さんは
イクメンという言葉が世間ではやっているのを知らなかったらしい…。
きっと、育児漫画や映画がはやっているのも、全く気にとめてないんだろうな。
私は作家堀江さんのそんなところが好きなのですが。笑

地方新聞の記者である40代の独身男性が
弟夫婦の病気や事故のために、姪っ子を預かって育てることになって
地方都市の再開発の話、赤ちゃんを中心とした周囲の人々との交流が
描かれています。

長らく堀江さんの長編小説が出ていなかったので、久々に出た小説が
私にぴったりな主題でとても嬉しかった。

堀江さんの作品は、“不在の幻影”を追い求めるところに良さがある
と思うのだが、今回は作品の中心があまりにもしっかりと、生き生きと
“存在”しているので
おのずと文体もこれまでの作品より、くっきりした明快なものになっているように
思えました。
これは堀江作品の変化というよりも、“私自身”が子育てをするようになって
物の見方や感じ方が変わってきたから、なのかもしれません。

読み終えてみて、その辺りを考えながらもう一度ゆっくり読んでみたいと思います。
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by veronique7 | 2011-06-18 16:20 |