カテゴリ:フランス( 31 )
シャトレ劇場 2006-2007
c0032796_2162867.jpgじゃじゃーん。 シャトレ劇場 からこんなものが届きました。
(郵便局の転送はうまく動いているようです、今のとこ)
来年度のプログラムです。
一箇所だけネジでとめてあって、扇のようにびろーんと
広がります。
細長い小包が届いたので何だろうと封を開けたら
パンチのきいたピンクと黄色が飛び出してきて
がぜん Power up !!

秋から新しい総監督が就任するので、それにあわせて
プログラムも新しい編集になったみたい。
演目もなかなか楽しそうです。
バーンスタインのオペレッタをロバート・カールセンが演出とか
ミンコフスキー指揮による 『カルメン』 とか
ベルリンとリヨンとの共同制作、ミュースバッハ演出の 『ファウストの最後の夜』 とか。
これについては akberlinさんのブログ 世界初演! でどうぞ。
『不思議の国のアリス』 を意識したかわいい兎さんが登場する舞台だそうです。
他にも、数年前とても面白かったラモーの 『パラダン』 再演もあります。


c0032796_2116515.jpgしばらくプログラムをゆっくり眺めて、それに飽きたら
ネジをはずして栞に使おうと思っています。
ウキウキ。ウフフフ。
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by veronique7 | 2006-03-16 21:07 | フランス
マスタードのタルト
先日、フランス版エルが60周年を迎えたのだけど、そのお祝い号の巻末に載っていた
トマトとマスタードのタルトを作ってみたらものすごくおいしかった。
パイ生地にマスタードを塗り、細切りのチーズをのせ、その上に
湯むきして4つ切りにしたトマトをのせます。オリーブオイルとコショウをふって
いざオーブンへ。210度で25分くらい。

トマトの透明な甘みと酸味が、こくのあるマスタードの酸味にとてもよく合います。
マスタードってほんと、熱を通すとおいしいんだよね~。
さっぱり食べられて、キッシュだと卵を使ってなんか重たいなあというときにおすすめ。
今回は前日の残りの下茹でしたブロッコリも入れちゃいましたが、
トマトとカリフラワーっていうのもきっといい組み合わせになると思います。
トマトぬきで、ねぎときのことかもおいしそう。

オーブンって並べるのも楽しいし、待っている間もワクワクするのでとても好きです。
あまりにおいしそうな匂いに開けて見たくなるのだけど、庫内が冷めるので開けてはいけない!
というジレンマが…。
見た目も明るくてきれいなのでクリスマスに作ろうっと。
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by veronique7 | 2005-12-03 03:06 | フランス
『町人貴族』 その後
さて 『町人貴族』 の公演が終わってその余韻をもうちょっと楽しみたいと、友達とわたしは
観てきた俳優のものまねをして笑いながら広場を横切ってカフェに入った。
夜中ちかくだけどまだまだ混んでいる。
「場所ありませんか?」 とギャルソンの太ったおじさんに尋ねると

« Pour boir ou manger ? ou dormir ? »
(飲むんですか、食べるんですか、それとも眠るの?

と返ってきた。一杯飲むのと食事をするのでは場所が違うためである。
しかし眠るっていうのは…。もちろん飲むためですよぉ~。
まったくアタシたちがちびだからって寝る時間だよとからかってるわねぇ~飲んでやるぅ。
とワインをお願いするとおじさんは、ここに座んなさいね、といって
テーブルを指定しておいてから、ワイン用ではない大きなグラスを持ってきて
なみなみとボルドーをついでくれた。
普通はカフェのワイングラスは小さいのでおじさんは勿論ふざけているのである。
お芝居の興奮も手伝って、酔っぱらったわたしたちはいつまでも
俳優のものまねを続けて遊んでいた(阿呆でした…)。

その後しばらくして、国立図書館が自分のところのコレクションを使って装丁している
日記帳をめくっていたら、あるページにフランソワ・ラブレーの 『ガルガンチュア物語』 だったか
『パンタグリュエル』 のなかから次のような引用があった。

王子は飲んで、食べて、眠って、
食べて、眠って、飲んで、
眠って、食べて、飲んで大きくなった。


ううーむ。ギャルソンのおじさんが言ったことは外人の女の子をからかった単なる冗談じゃなくて
16世紀から連綿とつづく言い回しだったのか。
日本語でいう「食っちゃ寝、食っちゃ寝」みたいなものか(?)。
「飲む・食べる」 ときたらそのあとは 「遊ぶ」 でも 「しゃべる」 でも 「愛する」 でもなくて
「眠る」 と決まっているんだな。
おじさんは突き出たお腹が人を圧倒するようなつっけんどんで陽気ないかにも
典型的なギャルソンで、今観てきたコメディー・フランセーズの俳優たちとは対照的に
学校で暗誦させられた古典なんかきっと覚えていないだろう。
だけどこういう何でもない市民の身にもしみこんで気がつかないうちに受け継がれていく
言葉の使い方が、文化の文脈を編みだすのだと思った。

そしてこの出来事がなおさら忘れがたくなったのは、ロッシーニの
『アルジェのイタリア女』 を観たときのこと。
このオペラはモリエールの 『町人貴族』 をさかさまにひっくりかえし
アルジェの総督が西洋式・イタリア式を取り入れてまんまと失敗するという喜劇なのだけれど、
そのなかにまたこの 「飲む・食べる・眠る」 の台詞がなんどもなんども出てくるのだった。
イタリア人の奴隷がアルジェリア総督の支配を逃れようと
イタリア式生活様式を伝授する場面である。
飲んで~、食べて~、眠って~ …♪
ああ。やっぱりこれは決まったフレーズなのね。

ロッシーニや台本作者が念頭においていたであろうモリエールの喜劇に
このフレーズはなかったように思う。でもこんなことが続くと、
オリエンタリスムという藝術上の問題提起と 「飲む・食べる・眠る」 の滑稽な3拍子フレーズは
わたしにとって切っても切れない関係になってしまった。
町人貴族やアルジェの総督が異文化を勘違いしてしまったように、わたしのも
なんともおかしな異文化体験である。

外国語を学ぶのは実に面倒くさい。時間もかかるし。
でもその先には面白いことが待っていて、その文脈のなかに
どぼんと身を沈めてみるのもなかなか、とそれ以来思うようになった。
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by veronique7 | 2005-11-17 04:23 | フランス
文化遺産の日
この週末は文化遺産の日 Journées du patrimoine でした。
↑は文化省が作っている公式ページ。
普段は公開されない重要な文化財・歴史的建造物を
一挙大公開します。もちろん無料です。
一番人気はなんといってもエリゼ宮 (大統領官邸) でしょうね。

最近こういう文化的な催しは EU全体で連携して行なっていると見えて
カレンダーを見るとさまざまな国で催しがあるようですね。
フランスでは9月の第三土・日曜日が当てられています。

わたしは日ごろのお散歩コースをもう少し深めてみたいと思い、
ご近所のリュクサンブール宮殿を見に行きました。
ここは上院 Sénat が入っているところです。
勢いこんで朝出かけたため、カメラを忘れてしまいました…。
したがって例によって写真がありません。ごめんなさいネ。
上院のサイトにある こちら で内部をごらんくださいませー。
各写真をクリックすると大きい画像で見られます。

とても綺麗、というのは噂に聞いていたのですが
口をあんぐり。んまーすばらしかったです。
(見に来た人はみんな 「はぁ~」 と口をあけていた… 笑)
ヴェルサイユ宮殿よりもフォンテーヌブロー宮殿よりも
ず~っと豪華
で、修復の度合いも丁寧。
こういうところにお金を使っていたのか。
そこでマジメに法律を作っているというのがすごい。

議会場、図書室、入り口の階段、控えの間、迎賓の間
マリー・ド・メディシスの礼拝堂 (彼女が作らせた宮殿なので)
予算委員会の部屋や議長の執務室。
一定の用途に合わせて使われている建物というのは
何だかとてもいきいきしていて、欄干の彫刻や天井画が
すでに使われなくなった宮殿がもつ美しさとはまたべつの
華やかさを放っていた。

要所要所に 燕尾服 を着た執事? みたいな人がいて
みんなの質問にいろいろと答えて説明してくれます。

「ここは、内閣のメンバーを迎える部屋です。なぜかというと
大臣たちは上院の議論には参加できませんから
ここで議長がお出迎えして待ってもらうんです」

(ほほー。三権分立ってそういうことか。目からうろこ。)

やっぱり議会場が一番興味があったのだけど、
演壇の横っちょに深緑の壷が2,3個置いてあった。
なんか古びた感じの、100年たってそうな壷。
金字が入っていて (それもなんかぼやけている)
"VOTE" と読める。

「もしかしてあれは法案の投票に使うのですか?」
「そうですよ、わたしが運ぶんです

(へぇ… 世界史の授業のかすかな記憶。
「古代ギリシャの都市国家でやっていた陶片追放が
民主主義政治の選挙のはじまり」
っていうのはこういうことなのかしらん。
その伝統をくんでいるのかしらん。
そういえば調度品にやたら壷・花瓶のたぐいが多いような…)

執務室をいくつも見て歩いたけど、どこにもソファーがなかった。
迎賓の大広間やエントランスみたいなところにはあるのです。
でもどの執務室も、訪問者を迎えるのは
ルイ16世スタイルやアール・デコの椅子ばかり。
それもまた机をはさんで面と向かって置いてあって。
(あぁ… またフランス人の得意な正面きって話すスタイルだよ。。。)

昼間の仕事をする時間には、ソファーには座らないものなのね。
ソファーは夕方のカクテル時間に使うものなのね。
姿勢の美しい、立ち居振舞いのきれいなフランス人の秘訣が
なんとなく分かったような。

最後に広報用のビデオを見たのだけど
ちゃんと緑の壷に投票カードを入れているところが映っていた。
それと前首相のラファラン氏の話し方は、ほかの大臣と違って
変わっているなと思っていたのだけど、
このビデオでいろいろな上院議員の話すのを聞いていたら
みんな似ているので、理由が分かりました。
ラファラン氏のは上院の演説スタイルなんです。
下院とは演説スタイルがちがうんです。きっと。

建物もすばらしかったし、妙なところで見どころがあって面白かったです。

… ということで来年行けるかどうか、いつになるか分からないけど
次回の 「文化遺産の日」 の目標を決めました。
国会議事堂 Assemblée Nationale に行って、
(ここはブルボン宮。上院に対する下院・衆議院とでも言ったらいいでしょうか)
投票用の壷が何色か確かめてくること!
… 壷じゃないかもしれないけど・笑
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by veronique7 | 2005-09-19 04:56 | フランス
旅のつづき
去年は8月に南西部のピレネーを歩いていましたが、今年は
同じ南でも南東の方、コートダジュールにおりました。
訪れた町を簡単にまとめますね。

① ジュアン・レ・パン Juan les Pins
  前回の日記で書いたとおり、ジャズフェスティバル "Jazz à Juan" が
  7月後半に開かれます。
  会場の近くの歩道の舗石には、ハリウッドの俳優の手形のように
  いろいろなジャズ・ミュージシャンの手形とサインが残っていて
  わたしが見分けられたのは、ジルベルト・ジル、コルトレーン、チック・コリアなどなど。
  友達によれば、「この辺で唯一の(!?)文化的イベント」 だそう。ほんまかいな。

  ちなみに彼女がいうには、
  「ジュアン・レ・パンの海が海水浴にはいちばん!」
  水が透明で自分の体やお魚もきれいに見えるくらい。

  パリのピカソ美術館にジュアン・レ・パンを描いた絵があって
  その絵がなんとも楽しそうなこともあって、好きな町です。

② サント・マルグリット島 L'île de Sainte Marguerite
  カンヌかジュアン・レ・パンから連絡船が出ている島です。
  ルイ14世の双子の弟 (ルイ13世のご落胤) の 「鉄仮面」 が幽閉されていた
  牢屋があります。
  デュマ 『ダルタニャン物語』 の愛読者としては行かないわけにはいきません。
  幽閉されていた人のリストが貼ってあって、パスカルやモリエールなど、
  有名な文学者の名もあってびっくり。
  ここも海がきれいで (本当に紺碧の海!) また泳いでしまった。気持ちよかった。

③ アンティーブ Antibes
  ピカソが晩年にアトリエを構えたところ。現在はピカソ美術館に
  なっています。今回は、ニコラ・ド・スタール展をやっていました。
  近くにド・スタールのアトリエもあります。
  彼の絵そのままの燈台や海が何ともきれいな、とても地中海らしい町。

  アンティーブの旧市街を入ってすぐのオリーブやさんで、
  タプナードや茄子のキャビア、ドライトマトのペースト、
  アーティチョークのクリームなど
  好きな食材をごっそり (笑) 買って帰りました。
  茄子のキャビア(タプナードと焼いた茄子をたたいて和えたもの)を
  くりぬいたトマトにつめてオーブンで焼いてみました。
  もぅ~~~~~っ、たまらないおいしさ!

④ マントン Menton
  イタリア国境からすぐ近くの町です。観光客の相手をする人も
  ひと言めがすでにイタリア語でした。
  教会もイタリア・バロック建築のもの。

  旧市街を入ってすぐは18世紀の町、少し行くと17世紀、
  さらに上り坂を登ってゆくと中世の町になります。
  ここまで来ると人の住んでいない、ただの洞窟みたいになっている家も
  あって…。さらに登りきると古い墓地があります。
  ここからの眺めが最高。
  マントンの海は灰色がかった水色でした。なぜだろう?

  レモン祭りの町にちなんで、レモンのパンとシャーベットを食べました。

⑤ グラース Grasse
  香水工場のある町です。メーカーのひとつにフラゴナール
  というのがありますが、もともとは18世紀画家のフラゴナールの一族の
  土地だったところ。
  フラゴナール美術館というのもあります。

  2年前にガリマールのアトリエで、香水を調合してみたら面白かったので
  また新しく作ってみようかな、と出発の前に思っていたのですが
  実際ここに来てみたら、もうそんなことはどうでもよくなったので
  やめました。
  「自分だけの…」 ということが、今は必要なくなったような気がします。
  その代わりに Verveine (ヴェルヴェーヌ、ハーブティのひとつ) の
  シャワージェルを買って帰りました。
  さっぱりと爽やかなグリーンでお気に入り。


夜、海辺を散歩する。
(あっ何かきらきらしている)
と思うと、それは群れをなして泳いでいる小さなおさかなの
銀色の背中でした。
古い要塞の方まで少し歩くと、崖になっていて
その下に小波の音がする。
どうしてもどこかで聞いたことがあるような気がして不思議だった。
今も耳についてはなれない。

夏の旅は、誰かからの贈りもの。
といつも旅のあとに思う。

次回からまたパリの話に戻ります。
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by veronique7 | 2005-08-01 01:53 | フランス
タブレのレシピ 2
ずい分前に タブレのレシピ 1 をご紹介しましたが
先日新しく思いついたので up しておきます。
(タブレとは? という方は、↑のページをご覧くださいね。)

  ① ズッキーニ1本を 3,4ミリのいちょう切りにして、耐熱容器に並べる。
    オリーブオイル、塩をふりかける。
  ② 耐熱容器をオーブンに入れ、15分ほど焼く。
    わたしは250℃で8分+グリルで7分。軽く焦げ目をつけます。
  ③ 焼いている間に、トマト1個を乱切り、イタリアンパセリ数本をみじん切りに。
  ④ 耐熱容器を取り出し、熱い容器にそのままクスクスを大さじ1ふりかける。
    ついでトマトとパセリを加え、塩少々、レモン1/4個を絞る。
  ⑤ さっと混ぜて、クスクスがなじむまで置いておく。

焼いている間に他の材料の準備ができるので、何かお得な感じがある(笑)。
お皿の熱でクスクスがなじむのが早く、タブレのレシピ 1 より早くできる。

焼いたズッキーニの甘みがとてもおいしいです。
ズッキーニはミントと相性がいいので、パセリだけでなく好みで
ミントも刻むと、もっとさっぱりして夏にぴったりです。

まだ学食に通っていたころ、後ろのテーブルがアラブ青年のグループに
なったことがありました。
慣れないのでやや緊張しながら聞き耳を立てていると

  ―― お前の国では、タブレ作るんか?
  ―― うん、作る作る。

などと話していて笑ってしまったことがあります。
みんな同じ国の人かと思いきや、違ったようでした。

トマトとパセリで作るタブレは、レバノンやシリア、中東のレシピらしい。
市場に出ているレバノン料理のお惣菜やさんには必ずこれがあります。
ギリシャ風やモロッコ風はクスクスの割合がもっと多いのですが
クスクスは少なめで野菜を多めにした方が、おいしいと思います。
どうぞお試しください。
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by veronique7 | 2005-05-28 04:40 | フランス
ナイフとかけてお祝いととく、その心は?
皆様連休をいかがお過ごしでしたか。
5日はフランスも休日でした。
先日のオペラのプログラムに、フランシス・ベーコンの絵がたくさん入っていたので
ピカソ美術館へベーコン特別展を見に行こうと思っていたのだけど
朝起きてみたら、見事にそういう気分ではなかった。。。
ので予定を変更し、今日ならばデパートも開いているだろうと
友人の結婚祝いを選びに行くことに。

フランスに住んでいたので、物価も分かっていることから
あまり値がはって気をつかわせてもいけないし、
とてもお世話になった友人夫妻なので安物すぎても困る。
それなりにフランスらしいもので、
日本に住んでいる人が使えるもの。
わたしが日本に帰った時か、彼らがフランスに来た時に渡すので
運ぶのに困らないもの。
他の友人たちが買ってなさそうなもの。
あまり所帯じみてなくて、お祝いらしく颯爽といい感じのもの。

…… ということで、ナイフ置きを箸置きとして使ってもらおうと思っていました。

これが結構ないんですよね~。
あるのはバカラのクリスタルのと、クリストフルの銀食器ので
高すぎて普段使えない。分不相応。却下。
値段がよくても、4個セットの蛙のモチーフだったり。
友人とはいっても若干年上なので、冗談は通じないのだ。4に蛙はまずい。(笑)
これいい!と思って裏をかえすとシールに "Porte-baguettes TOKYO"
なんて商品名が書いてある(箸おき・トーキョー、の意)。これも即ボツ。

あぅあぅ~。と汗かきながら売り場を10回ぐらいまわって、
すみっこに置いてあるものをようやく見つけました。
I字形で、リモージュ焼きの白い肌につや消しの金や銀が
入れてあるのが何種類か。
2本×3種類にまぜてもらってきれいなセットができました。

店員さん曰く、
「あなた、今日最初のお客さんよ~。幸運よ~」
これは、ナイフ置き "Porte-couteau" を買いに来た人に
"Porte-bonheur" (幸福を運ぶもの→お守りの意) がかけてある駄洒落です。
彼女もなかなかシャレたことを言いますね。

考えてもみなかったけど。
このナイフ置きが彼らの良き "Porte-bonheur" となりますように。
幸多かれと祈ります。

ちなみに買ったナイフ置きのお店は "J.-L.Coquet" (コケとよみます)、
HP は こちら です。
6月8日から10日まで、東京の見本市 Interior Lifestyle に出店のようです。
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by veronique7 | 2005-05-07 01:30 | フランス
Chacun a son ... 人それぞれ
今日は月1回の自主勉強会の日。
朝、会場になっているある学校の前で、勉強会のリーダーの子と
たまたま一緒になった。
彼(G)は向かいのカフェで朝のコーヒーを飲んでいたらしい。
「元気?」 と挨拶をかわす。

G : 「最近どう? 終り見えてきた?」 (←研究のこと)
V : 「うー、全然。恥ずかしいわ、だって同じ代の人たちはマリもフランソワも
   みんな終わって学位もとったのに、わたしまだまだなんだもの…ブツブツ」

言い終わるか終わらないかのうちに、さえぎるようにGが言う。

   veronique, écoute ! Chacun a son rythme...
   ヴェロニク、あのね、聞いて。人それぞれのリズムってものがあるの。


こういう慰められ方をするとは思っていなくてびっくりした。
てっきりわたしは
「veronique は外国人なんだから、フランス人の僕たちより
時間がかかって当たり前だよぉ」
というありきたりの答えが返ってくるものと思っていた。
彼の場合、そういうことは全く頭にないらしい。
「外国人だから」 というわたしの焦りはするすると身からほどけていった。

   Chacun a son style. (スタイルは人それぞれ)
   Chacun a son goût. (好みは人それぞれ)

いずれもフランス人がよく口にする言葉。
人それぞれのやり方を尊重するおおらかさ(逆にいえば他人にたいする無関心でもある)が
よく表れていて好きな言葉だが、今朝 G が口にした
"Chacun a son rythme."
は特別な響きをもってわたしの心に届いた。

いま、ここにある時間、さまざまに変化する時間の濃淡に、
しっかりと身を添わせて生きていたい、といま思っているから。
まさにいま、自分が刻んでいるリズム、テンポのなかを
生きていたい、といま願っているから。
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by veronique7 | 2005-04-17 01:56 | フランス
パトリス・シェロー
ちょっとバタバタしていたので日があいてしまいましたが
昨日仕事もひと段落。ほ。
さて。最近楽しみにしていること。

Patrice Chéreau パトリス・シェローの朗読会。
ドストエフスキーの 『地下室の手記』 を読みます。
新聞記事を見るまで知らなかったので、運よく切符が取れてよかった。
フリッツ・ラングの 『M』 上映会+討論会以来
(このときは↑最前列のど真ん中に座れて
なんと彼の目の前だったのよ~!! らんらん)
ひさしぶりに間近にお目にかかれるのが嬉しいです。

しばらく目立った動きのなかった彼でしたが、いろいろと準備していた模様。
来シーズンはオペラ座でモーツァルトの 『コシ・ファン・トゥッテ』 を演出するし
(これは、今度のエクサン・プロヴァンス音楽祭の目玉演目)
来年か再来年? には同じくオペラ座でピエール・ブーレーズの指揮、
パトリス・シェローの演出でヤナーチェクのオペラが取上げられるそうです。
往年の 『ルル』 初演のコンビが復活です。やっほー。

ちなみにパトリス・シェローの次回映画作品は
"Monster of Longwood"
英雄ナポレオンの晩年をアル・パチーノがどう演じるのか、興味があります。
ナポレオンとアル・パチーノという組み合わせは初見ミスマッチに思えますが
案外なかなかいいところに目をつけたと思います。
さすがパトリス・シェローさま。

もうひとつは、"Gabrielle"
結婚して10年たつブルジョワ夫婦が、全く愛しあっていないことに気がついて
さぁどうするか、というジョセフ・コンラッドの小説をもとにした作品です。
パスカル・グレゴリーとイザベル・ユペールという
2人の怪演 (になるでしょう?) による心理劇がなかなか面白そうである。

こんなに彼の作品が続くと、ちょっとコワイぐらい楽しみだ。ドキドキ。
このドキドキ感がわたしの生きる力。

それから4月はシャトレ座のオペラを2つ。
ひとつは The Bassarids という作品で大野和士の指揮、
ソプラノに June Anderson ジューン・アンダーソンが入っています。
彼女の声はすばらしくて、5年ぶりに聴けるのがとても楽しみ。
もうひとつは 『おやゆび小僧』。
現代作曲家のオペラが童話を描くといったいどうなるのだろう
とわくわくしています。
2つとも演出は Yannis Kokkos ヤニス・コッコスで、きれいな舞台を作る人です。
実際に一度見てみたいと思っていたのでいい機会。

さ、こうやって楽しいことを並べると元気になってきます。
明日は知り合いのお宅にお呼ばれ。
おいしいワインを飲むぞぅ。(←ずうずうしい…)
皆さんも楽しい週末をお過ごしくださいね。
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by veronique7 | 2005-03-26 04:18 | フランス
フランスデザインにみる 「ひねり」 の美学?
akberlinさんの 信号の人 とdeliriumtremensさんの こういう状況 にトラックバックです。
またまたいっぺんに送ってしまいます。

ドイツの信号機の人はかわいい。
それに比べてフランスの信号機の人はなんて偉そうなんだ!
と思って画像を探していましたら…

ありましたありました、deliriumtremensさんの上のエントリに
貼ってあったリンクにありました。
日本ピクトさん学会 というサイトの ここ に。
2月24日のお知らせのところに、フランスの信号機の写真が出ています。
(面白いサイトを紹介していただき、ありがとうございました。)

ね。偉そうでしょう!
やっぱりお国柄がよく出ている感じがします。
ドイツのピクトさんはやっぱり、朴訥で善良な感じがするし
フランスのピクトさんは、洗練されて気取っているつもりなのでしょうけど
はたから見たら、ただ滑稽に見えるだけ…笑
(気を悪くされた方がいらしたらごめんなさい)

deliriumtremensさんのエントリのお手洗いのピクトさんも
フランスのもの (あるいはフランス語圏) ですが、
しかしこうして見るに、フランスのデザインというのは
余計なところに 「ひねり」 が入っているんだなぁと思います。
青信号の後ろの手のひねりや、お手洗いのピクトさんの右足。
(やったー、青だぜ~、渡るよ~ん)
(だ・・・誰も見てないからゴミ捨ててもいいわよねっ、うふっ)
という感情表現なのか。
無意味なデザインこそ美だ!とでもいうのでしょうか…。

でもムダなところで遊んでしまうあなたたちが好き。
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by veronique7 | 2005-03-02 02:58 | フランス