パトリシア・プティボン ソプラノ・リサイタル
pf : マチェイ・ピクルスキ 於 : 東京オペラシティ コンサートホール 大好きなパトリシア・プティボンのリサイタルに行ってきました。 パリ留学中にも、クリスティやミンコフスキー指揮のオペラで 彼女が素晴らしい声と抜群の演技力を発揮しているのをよく聴いていましたが 今回やっと久しぶりに聴くことができました! ・・・とはいっても、彼女だけのリサイタルは初めて。 どんなのだろう・・・♪と期待わくわくで出かけました。 もぅ~~~、素晴らしい~~~!!! オペラでは、一つの役を演じるわけで、彼女の表現もその枠内に とどまったものになりますが、今回のリサイタルでは 本当に多彩なレパートリーで様々な表情を歌いわけ、 一瞬で魔法の国へ連れて行ったかと思うと、動物園のおかしな動物に早変わり、 そうかと思えば実に深くしっとりした歌曲を切々とうたいあげ、 『フィガロ』 のバルバリーナのアリア、スザンナのアリアでは 舞台の照明を一切落として、発光するボールや日傘と戯れながら 夜の庭を歩き回るヒロインに。 フランスのモーツァルト演出を懐かしく思い出しました。 「若さあふれる才気煥発なお嬢さん」 だった彼女の声が 幅広い表現力をそなえた、温かく豊かな丸みを帯びるようになったのは 何より日ごろの訓練の賜物なのでしょうが、 私はそれよりも、出産によって声が成熟したのでは…と強く感じました。 ああ、素晴らしい! 一緒に聴きに行った、フランスものを勉強中の友達も とっても喜んでくれたので嬉しかった。
by veronique7
| 2008-04-12 17:41
| 音楽
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