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うちの 「ストック&リノベーション」
Kylinさんの ”Arts&Crafts” と 『長屋のセルフリノベーション』 の
64.床材搬入と釘抜き にトラックバック。いっぺんに送ってしまいます。

こういう考え方を実践する人が日本にも増え始めて嬉しい。
(長屋のみなさん、がんばってくださいね。応援しています!)

フランスのアパートは建物に建築家の名前と建設年が彫ってあることが多く
通りを歩いてみると、1910年代~20年代の建築はざらです。

田舎の家は、お父さんが全部作ったんだ
という友達がいたりして、遊びに行ってみると
本当に土台から電気のスイッチ (それがまたプチっとしていてかわいいの)
にいたるまで、全部お父さんが作った、と説明してくれて
驚きました。
おじいさんが革貼りをしたというソファーの気持ちいいこと。
ワタクシはずうずうしくそこで昼寝をしたのでした。

というぐあいに内側を自分で直し直し、住んでいるというケースが多いので
トラブルの多さも半端ではなく
「家に帰ってきてドアをあけたら、雨が降っていた」
(=上の階から水漏れしていた、ということ)
なんていう話を聞いたのも、2度3度ではありません。

でもやっぱり、古いものに手を入れながら自分の好きなように住む
って居心地よくていいよね。と思います。

わたしの住んでいるアパートは1970年代にできたので、
比較的新しいほうだと思います。
何か壊れると大家さんの旦那さんが来て直してくれます。
ちなみに女性が大家さんで、旦那さんが日曜大工的に
アパートを直しにくる、というのもフランス的というべきか。
そういう女性の大家さんは学校の先生だったり、薬剤師だったり
職業を持っている場合がほとんど。
なんで男性のほうが大家にならないのか??
不思議によく聞くケースです。

シャワーをひねる栓が回らなくなって、修理をお願いしたことが
ありました。
旦那さんが部品を持って家にきます。

veronique: 「すみませんね~、それ買ったんでしょう、
         わたしが買っておけばよかったですね、払いましょうか」
ムッシュー:  「Non, non, 大丈夫、田舎の家から持ってきたんだ」

彼はいつもこの調子で、田舎の家から持ってくるっていったって
田舎の家へどのように部品を調達しているのか。謎。
先日お手洗いの水道管のネジが古くなって取り替えてもらった時も
大工箱をぐいんと開くと、いっぱいネジやパッキンが入っていた。
まったく物を買わない。お金かかってないんだよね~。

これがうちの 「ストック&リノベーション」 です。
(ちょっと意味ちがうかも…?)
by veronique7 | 2005-02-20 06:07 | フランス


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