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バスティーユ広場をめぐる断想 (1)
akberlinさんの 「ヴィクトリアの足裏」 にトラックバックです。

すでにコメントさせていただいたのですが、写真を拝見したときに
(なんか、パリのバスティーユ広場の像に似てるなぁ)
と思ったのでした。

美術と建築の百科事典 insecula.com
というパリの名所の写真のサイトがあったのでリンクします。
バスティーユ広場の像は こちら。
広場全体のパノラマは こちら。

パリの方は↑でご覧のとおり女神ではないのだけど、翼があって、
同じように左足を踏み出し、右足の足裏が見えるポーズをとっています。
バスティーユ広場はフランス革命の起こった場所であり、
この像は七月革命の犠牲者にささげられたものなので
勝利のお決まりのポーズなんでしょうね
と akberlin さんとお話したのでした。

さて、勝利の女神ってなんだったっけ、と神話事典を引きますと
(ラルース社 『ギリシャ・ローマ神話事典』
Larousse / Dictionnaire de la mythologie grecque et romaine)

  Victoire. ヴィクトワール(フランス語よみ)
  ヴィクトワールは、ギリシャ人たちに Nikê ニケと呼ばれる女神で
  神々の第一世代に属している。…
  通常、翼のある女性が棕櫚と王冠を手にして
  神々と英雄を率いている姿で表される。云々

ニケといえば、ルーヴル美術館 にあるサモトラケのニケの像が
思い浮かびます。
そうだったのか…。あれって勝利の女神だったのね、
と今さらながら知りました(ハズカシ)。
サモトラケのニケは、左足ではなく右足を先に踏み出していますが
とにかく、その躍動感に 「勝利」 の意味合いをこめるのが
藝術家の手法のようです。

…とここまで書いてみてあらためて Nikê という横文字を見ているうちに
あら!これ Nike ! ナイキじゃないの、と気がつきました。
競技用シューズのメーカーに縁起のいいネーミングですね。
そうだったのか~。知らんかった~。
(もしかしてものすごく有名なことだったのでしょうか??)

そういえば、バスティーユ広場にもうひとつ、勝利の女神の像が
あったな。
… と veronique の断想はつづく…

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ちなみに日本語で読める神話事典では、
『図説 ギリシア・ローマ神話文化事典』 (原書房)
がかなり網羅的で便利です。
by veronique7 | 2005-02-10 19:34 | フランス


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