『家の鍵』
ジャンニ・アメリオ監督 2004年 伊映画 岩波ホール 穏やかで静かな作品です。 15年たってやっと出会うことのできた父と子の交流を描きます。 イタリア人親子がミュンヘンからベルリンへ、そしてノルウェーまで旅する。 いつの間にか父ジャンニがスーツを脱いでパーカーに着替えていて、 やっと息子パウロと心を通わせることができるようになる。 そこに至るまでが結構長いのです。 観客もジャンニの変化を辛抱強くずっと待たなくちゃいけない。 旅の途中で同じように障害児の娘とともに生きるフランス人の女性と出会う。 シャーロット・ランプリング演じるその母親は、この映画のなかでイタリア語はもちろん、 ドイツ語、フランス語を駆使してジャンニ・パオロ親子を助けてくれる。 なんだかC・ランプリングの長い俳優キャリアを連想させるかのような役柄です。 母親が人生をどんな風に歩んできたのか、さまざまな思いを さっとにじませる表情が見事でした。 それとこのイタリア人親子がドイツを旅行するなかで織り込まれるエピソード。 「親切な気配りドイツ人」 のイメージをよく表しているなあなんて思いました。 言葉にしなくても気がついてサッと親切にしてくれる人たち。 というのが私の個人的な、ドイツ人に対するイメージです。
by veronique7
| 2006-04-16 20:26
| 映画
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by veronique7
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